灯篭流しは、準備が大変でしたが、遠方からのボランティア、そして地元ボランティアの皆さんのご協力のおかげで、無事に実施することができました。
詳細は、http://www.yuriage.jp/event/tourou2011_houkoku.html
ただ、灯篭流しを実施している会場、名取川の川岸には、整理券を持たずに警備を突破しようとする人達が続出。整理券の発券を巡って のトラブル。整理券を知らなかったという苦情。そして、次々と、会場に入れて欲しいと、警備や、実行委員メンバーに訴える人達。一人を許したら、大混乱に なってしまう。心を鬼にして、全てを断る。
この時、本部テントで、責任者としてトラブル対応をして、そして警備の人達からの無線に答えていた。この時は、仕方なかった。こんな風に対応するしかなかった。
でも、こんなにつらい仕事になるとは思っていませんでした。
中には、「子供達がお父さんを見送っていないから、灯篭流しで見送らせて欲しい」と涙ながらに懇願する人も。震災直後、火葬場では できる限り多くの遺体をさばくために、人数制限をして、一人の遺体に対して、二人しか骨を拾うことが許されなかったそうです。子供達は火葬場に入ることが できなかったそうです。
一体、何のために灯篭流しをしたのでしょう?私達が思っていた以上に、遺族の方の悲しみは深く、良かれと思ってやったこと、大変な思いでようやく実現したことが、かえって悲しみを生むことになってしまったのかもしれない。
とはいえ、灯篭流しを大型スクリーンで流している会場では、その映像に手をあわせる人もいて、それから、沢山の閖上の人達が来てくれて、ここで懐かしい人達に会えたのは良かった。
そして、サプライズで上げた花火。この時、未だ辺りをさまよっているであろう霊達が花火と一緒に天に上がっていくような錯覚をした。お盆の頃に、昔から花 火があげられるのは亡くなった人を慰霊するためではないか?と思いながら、打ち上げられる花火に涙があふれた。