17.警察通い

 花火について警察は絶対に反対だった。花火というと人が沢山集まる。津波で実際に沢山の人が亡くなった、その場所で花火をやって、例年通り2万人もの来場者があった場合、もし大災害が再び来たら、どうやって避難するのか?全ての人を安全に避難させられるのか?

 警察(岩沼警察署)だって、責任問題にかかわるから大変です。何より、3月11日に殉職者を5人も出していたからなおさらです。
 それに、この当時、まだまだ余震が続いていた。震度3、4の地震が日常的にあった。

 絶対、大反対だった警察には、諦めず、安全面についての提案を持って、ほぼ毎日のように通った。

 最初は頭っから反対で、40代後半のおばさんの私に対して、あんた誰?というような感じだった。当然です。例年は市役所職員が打合せをしていたのだから。
でも通いつめる間に親しくなり、復興プロジェクトの名刺しか出していなかった私に対して「ただの主婦の方ではないですねー?」などと言われた。

 毎日のように通い、そして、何度目かの提案書を持っていった時、ようやく、花火をするってことを公表しない、という約束で、花火をすることの許可をもらいました。

 安全面の打合せで地域安全課と、それから、交通渋滞などの関係で交通課、この2部署と連日の打合せをして、開催にこぎつけたわけですが、それは予想をは るかに超える面倒な手続きでした。何度、避難経路、警備員の派遣位置や、道路看板などの書類を書き換えたでしょう。

 警察以外にも、花火をするために危険物取扱で、消防署へ書類提出、消防団へは当日の待機依頼に伺い、仙台空港が近いので、空港管制官への許可申請など、連日、仕事そっちのけで、毎日のように申請書類書きや、関係部署との打合せに追われました。

18. 灯篭流しは簡単じゃなかった

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