2011年5月26日、名取市観光協会役員会に出席。いつもなら4月下旬に行う役員会ですが、震災で1ヵ月遅れ。今年度の事業計画と予算が事務局(市役所職員)から出されると、大紛糾。
なにしろ、予算0円。全ての行事は中止。
春祭り中止、夏祭り中止、海水浴場閉鎖、市民のつばさ中止、・・・・・
事務局は、市役所の商工水産課の職員。商業、工業、水産業全て、津波被害を受け、その対策で、義援金・助成金申請、仮設店舗、仮設工場、漁港の復活などなど、市役所職員は多忙を極め、とても観光事業を手掛けられない。もっともだ。仕方ない。
でも、
“こんな時だからこそ、何かしないと、何のための観光協会だ”
“今何もしないでどうする”
“少なくとも、これだけ沢山の人が亡くなったのだから、鎮魂のための灯篭流しはやるべきでしょう”
と、理事達から意見がでる。
そうだ。言うのは簡単だ。意見ももっとも、でも誰がやる?
気が付いたら、「若い人達に任せて、復興プロジェクトを結成してはどうか?」と発言していた。
すぐに、観光協会理事30人中、5人が選ばれ、復興プロジェクトが結成された。
名称は、「なとり観光復興プロジェクト」
私は、市役所職員に代わって、その事務局を引き受けた。いえ、勢いで引き受けてしまった。これまで夏祭りにも参加するだけで準備にも関わったことがなく、事務局がどんなに大変かということを全く知らなかったから。この後、大変なことに。