3月14日から、メール配信システム「eメッセージ」の問合せ窓口、フリーダイヤルを復活させたところ、通常の問合せとは異なる問合せが被災地より多くなった。
「宮城水産高校のハワイに行った実習船はどうなりましたか?」
実習船に乗った高校生のお孫さんを心配した祖父母の方からの電話でした。
“うちではわからないので、学校か宮城県に聞いて下さい”と言って電話を切りました。が、その後ネットで調べてみたところ、ハワイ沖で津波にあったもの の、無事であることがわかったので、折り返し電話で連絡してみたところ、別の人が。どうやら、市役所に設置された衛星電話に並んで電話をしてきたようでし た。きっと、どこに聞いたらいいのかわからず、うちに電話してきたのでしょう。申し訳なかったと思い、この後、全ての問合せに答えることにした。
「り災証明をとるにはどうしたらいいですか?」「学校が火事になったけど、先生達はどこにいますか?」「xxx高校はいつから始まりますか?」「xxx小学校の先生に連絡をしたいのですが、どうしたらいいですか?」
宮城の方々からの電話が多く、電話がつながらないばかりか、そもそも津波で電話回線がなくなってしまった。それにともない、ネットもつながらない。停電が続きTVも見えない。市役所は大混乱。人々が情報を全く得られない状態でありました。
そんな方々からのフリーダイヤルへの電話、それからメールは、SOSが多く、わらをもつかむ思いで連絡を頂いていたように思います。
我々は、情報検索が容易な名古屋で、できる限りの問合せに応えたつもりです。
こんな風にフリーダイヤルがお役に立てるとは思っておりませんでした。
フリーダイヤルを設置したのは、本当に良かったと思います。